2019年に読んだ本まとめ

2019年に読んだ本まとめ

October 3, 2019

一年で読んだ本のまとめは正月中にするのが恒例だったが、毎年公開が大幅に遅れてしまっていた。そこで、今年は新たな取り組みとして、年が終わる前から順次公開することにした。

  1. フィクション
    1. ベルリンは晴れているか (筑摩書房) by 深緑野分
      戦後のベルリンを舞台にしたミステリー。僕がベルリン在住ということもあり、一時帰国中に書店でたまたま見つけた「ベルリン」というワードに惹かれて買ってしまった。著者の深緑野分さんは他にもいくつか小説を書いていて、それらすべて徹底的な調査に基づいた忠実な舞台設定で有名なよう。ストーリーが面白いのはもちろんのこと、誰もが知るランドマークや駅だけでなく、僕の身近にある何でもない通りや公園の名前が出てきたこともあり余計に引き込まれてしまった。ベルリン在住の方にオススメしたい。
    2. 朗読者 (新潮文庫) by ベルンハルト シュリンク
      こちらもベルリンが舞台だが、登場する馴染みの地名が読者を興奮させてくれる小説とはちょっと違う。映画化もされた、知られた名著。期待通りに楽しめた。
  2. ノンフィクション
    1. 量子コンピュータが変える未来 (オーム社) by 寺部雅能・大関真之
      アニーラを専門とする東北大の大関先生の本。共著者の寺部氏は量子計算の世界で話題となったデンソーのAGV最適化をした方らしい。量子コンピュータについてわかり易く丁寧に解説しているが、量子コンピュータとはほぼ無関係とも思えるビジネスの話が多ぎな印象。
    2. 海外で研究者になる―就活と仕事事情 (中公新書) by 増田直紀
    3. 量子コンピュータ手習い by 蟷螂
    4. 誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書) by ドナルド ノーマン
    5. 日本人の英語 (岩波新書) by マーク ピーターセン
    6. What is Life?: With Mind and Matter and Autobiographical Sketches (Canto Classics) by E. Schrödinger
    7. 光の量子コンピューター (インターナショナル新書) by 古澤明
    8. Death (The Open Yale Courses Series) by Shelly Kagan
    9. 白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険 by 川添愛
      オートマトンがどういったものかということを、物語を通して学ぶことができる。事前知識はゼロで問題ない。パズル感覚で楽しく読み進められる。
    10. 英語と日本軍 知られざる外国語教育史 (NHKブックス) by 江利川春雄
      日本軍の英語教育の失敗、その結果としての第二次世界大戦における敗北、というストーリー。連合国の力を過小評価しドイツを過大評価したため、陸軍エリート層の多くがドイツ留学組で占められていたことが英語軽視の要因である。一方で米国では1941年から将来必要になることを見通していて、軍で日本語教育に力を入れていたようだ。
    11. 「P≠NP問題」現代数学の超難問 (ブルーバックス) by 野崎昭弘
    12. はじめての量子化学 量子力学が解き明かす化学の仕組み (ブルーバックス) by 平山令明
    13. 螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫) by 村上春樹
    14. シベリア鉄道9400キロ (角川文庫) by 宮脇俊三
    15. 百年の散歩 (新潮社) by 多和田葉子